2023年10月 3日(火) 02:24 JST
将棋は古くからある日本の伝統的なボードゲームですが、成立段階の歴史については、意外にもまだほとんど解明されていません。その原因としては、直接的には、黎明期の将棋に関する古文書が非常に少ないという点にあります。それと同時に、原初の将棋そのものが有する特質によるものかも知れません。考古学、日本史学の他、古代の遊戯や神事、伝来経路としての中国や東南アジアの歴史とも関連し、広い学際領域のテーマと言えます。
このように、将棋の歴史探究は、固定化細分化された学会で取扱うのは難しく、多様な分野を包み込む場が必要とされています。各分野の研究者だけでなく、遊戯史、将棋の愛好家も交えてのラウンドテーブルを企画いたしました。皆様のご参加をお待ちしております。
当日は、参加者全員に資料を配布いたしますので、事前の参加申し込みをお願いいたします。
テーマ | 「将棋の歴史について考える」 |
---|---|
日 時 | 平成27年2月28日(土)13:30~16:30 |
場 所 | 大阪大学中之島センター(講義室702) |
主 催 | ゲーム学会 |
後 援 | 日本摩訶大将棋連盟 |
スケジュール |
13:30 ~ 15:00 セッションA:研究発表/話題提供 15:10 ~ 16:20 セッションB:ラウンドテーブルディスカッション 16:40 ~ 18:30 懇親会( 講義室702 ) |
参加費 | 無料(要参加申込) 参加申込:takami@maka-dai-shogi.jp 当日参加も受け付けておりますが、当日参加分の配布資料は用意しておりませんので、 ご了承下さいませ。 |
A01 | コロタイプ印刷による象戯圖の復元 久保直子(島本町教育委員会) |
A02 | 『普通唱導集』の大将棋について 溝口和彦(遊戯史学会会員) |
A03 | 易占と摩訶大将棋 高見友幸(日本摩訶大将棋連盟) |
A04 | 大将棋の成りに関して 山本博史(近畿大学) |
A05 | 興福寺出土酔象駒とその周辺 鈴木一議(橿原考古学研究所) |
A06 | 将棋駒の創造と仏典 古作 登(大阪商業大学) |
A07 | 将棋と古代の軍事 中根康之(大阪電気通信大学) |
A08 | 将棋伝来経路解明の焦点 清水康二(橿原考古学研究所) |
A09 | 伝来に関する21の関門 松岡信行(NPO法人『将棋を世界に広める会』ISPS) |
この記事にはトラックバック・コメントがありません。
サイト管理者はコメントに関する責任を負いません。