御挨拶(設立趣意書より)

 コンピュータゲームは新しい文化となったと云われています。ホイジンガの云うように、遊戯は文化を創造する機能を持つようです。ゲームを通じて新しい世紀に於ける文化の変化を捉えることは、新しい学問の創造にもつながります。この意味で、文化・歴史・哲学・芸術とゲームの関わりを多面的かつ学際的に捉えることには大きな意義があります。また、ゲームに関心を持ちプレーするプレーヤを、人間を科学するという視点から捉えることは、新しい人間観をもたらすに違いありません。

 一方、コンピュータゲームに代表されるデジタル技術を核としたゲームの構築と、その分析やゲームを行なう人間の行動分析に関しては、技術・科学の視点を欠かすことは出来ません。

 また、これからの21世紀に日本が世界に発信していくものは、「もの」から情報へ、そして、生活や仕事に必須のプロダクトからアミューズメントコンテンツへと変質しつつあります。これらは新しいビジネスチャンスを生むものでもあり、この面からのゲーム業界への切込みも興味深いものがあります。

 我々、設立発起人は、日本が世界をリードしているこの分野に於いて、世界をリードする形でゲーム・アミューズメントに関する学術的な研究を立ちあげたいと念願して、参加への呼びかけを行なっております。

 21世紀において新しい文化となろうとしているゲームとアミューズメントを、多面的、かつ、学際的に研究するゲーム学会に、是非ご参加ください。

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